Stich Fixの株式上場

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日本でもアメリカでも小売店業界は厳しい状況に置かれていますが、同様に、アパレル業界も大苦戦しています。多くの小売店が閉鎖し倒産しています。そんな中、急成長しているアパレル企業があります。それがアメリカのStich Fixです。

今回はStich Fixの株式上場のニュースについて、いかにして急成長しているのかをお伝えします。

 
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Stich Fixとはアメリカのサンフランシスコに本社を構える、ファッションサイトの運営会社です。
2011年にJcrewのバイヤーを務めていた、カトリーナレイクとケイトモリソンによって設立されました。

Stich Fixのサービスとは、サイトに自分の体のサイズを記入してアカウントを作ることによって、スタイリストがコーディネイト一式を揃えて、自宅に送ってくれるというオンラインショッピングサービスです。

1.プロフィールに、予算、好み、などを登録しておきます。
2.受け取りの希望日を入力すると、スタイリストがコーディネイトをして商品を発送します。
3.トップスから靴までの5点セットを送ってきてくれます。自宅でじっくりと試着することが可能です。
4.気に入らない商品は無料で返送することができます。全て購入する場合は25%割引なります。(1アイテム平均55ドル)
5.最後に、商品ごとに感想を書いて終了です。

以上のサービスを提供しているStich Fixですが、アメリカで急成長しているのです。

 
 スタイリングの例。様々なスタイルを提供してくれる。

スタイリングの例。様々なスタイルを提供してくれる。

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同社は、2017年度の売上高が前年同期比34%増の10億ドル近くになっています。これは、2014年度の売上高7,320万ドルの10倍以上です。登録者数も2017年7月29日は219万人に達し、86%のリピート率を達成しました。

 
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Hitwiseの統計データによると、Stitch Fixは9月に3番目に訪問されたオンラインサイトで、9月に312万人の訪問を記録しました。1月の第6位だった140万人から短期間でこれほど増加しております。

この急成長の理由はデータの活用にあります。顧客の基本情報、サイズ、リンクされているSNSなどの85以上のデータから、3400人のアルバイトスタイリストが顧客から返送されないよう、顧客にぴったりの商品を選ぶようにしているのです。

Stich Fixは「現代の消費者は、伝統的な小売店での買い物を時間がかかり不便なものと見なしている。 私たちはデータサイエンスと人間の判断を組み合わせて、顧客に1対1のサービスを提供することで新たな買い物の形を作っている。」としています。

実際にファッション業界は、既にアートや芸術のような直感的なものではありません。顧客のデータを集めることが重要になっているのです。データの重要性は、以前は想像もつかなかったことです。従来の小売店業者で、Amazonや他のオンライン小売業者に挑もうとしている例が、west field というモールデベロッパーです。データを共有することを様々な業界に促して、対策をたてなんとか生き残ろうとしています。

以上のように、オンラインサービスの発展、人気はすさまじく上昇しています。
従来の小売業者も生き残るためには、データの収集と活用ということが最重要課題になってくるのではないでしょうか。

水野