オンライン・ショッピングの現状 – アパレル編

アメリカのオンラインショッピングの中では、アパレル業界が最も成長が著しいと言われています。実際にマーケティング会社のeMarketer(イーマーケティング)のレポートによると、今年はアパレル・アクセサリー分野のeコマースは14.5%伸びて、売り上げは$103.66 billion(およそ11兆3,557億円)に上るだろうということです。これは、小売り分野のeコマース全体の19.7%にあたります。

 
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そして、モーガン・スタンレーのレポートによると、2018年はアマゾンがアパレル分野ではトップとなるのでは?と予測しています。この分野でも、またしてもアマゾンの台頭です。そして、最も影響を受けると言われているのは百貨店です。モーガン・スタンレーによると、2022年までにはアパレル市場のたった8%を百貨店が占めることになるだろう、とのこと。2006年は24%もあったの関わらず、です。

その要因についてですが、eMarketerによると、アパレル商品をオンラインで購入しようと思う消費者は、まずアマゾンでレビューを確認する傾向にあるそうです。私はグーグルで商品レビューを検索して、アマゾンのレビューがトップに来るので、結果アマゾンのレビューを読むことになります。ただし、eMarketerの調査によると、消費者は直接アマゾンでレビュー検索をする傾向が強くなっている、とレポートしています。以下の表は、アマゾンでアパレル商品を購入しようとする消費者が、買い物をする上で重要と考える事項です。

 
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価格が一番のファクターかと思いきや、大切なのは多くの良いレビューがある事となっています。次に低い価格、メーカーが記載している説明が、疑問に思うことにしっかり対応しているか、そして2日間で荷物が届くこと、と続いています。価格の安さが大切なのかと思っていましたが、意外です。アマゾンでモノを売る立場としては、レビューの重要性と、記載する内容の大切さを改めて実感します。

アマゾンはアパレル分野に力を入れようと、過去数年にわたってメンズのニューヨークファッション・ウィークのスポンサーをしたり、Vogue(ヴォーグ)雑誌社のエディターを採用したりしていました。ただし、アマゾンで主流のブランドというと、Hanes(ヘインズ)などのベーシックなアイテムのブランドや、Nike(ナイキ)、Adidas(アディダス)といったスポーツ・カジュアル系のブランドです。確かにアマゾンのマーケットは増えていくと思いますが、ユニークなアパレル・アイテムはアマゾンが苦手とする分野でもあり、そこに他の小売店に大きなチャンスがあるのではないでしょうか。

松浦