Home Depotの新しい動き

 
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Home Depotは、Walmartに続いてアメリカで2番目に大きい小売店で、全世界で2,200店舗(うち米国が約2,000店舗)を展開しているホームセンターです。
そのHome Depotが最近ホームデコレーションというカテゴリへの参入を始めました。

先日、ハイエンドのリネンを取り扱っているThe Company Storeを買収したというニュースは、Home Depotの株価を上げ、ホーム用品業界全体の株価を押し上げました。

 
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Home DepotのWebサイトやお客様宛に送付されたメールによると、Home Depotは、The Company Storeの買収を皮切りに、今後ホームデコレーションカテゴリに大きく進出していくことを明確に宣言しています。
“ Your favorite home improvement retailer is about to become your new favorite décor destination.”
(あなたのお気に入りのホームセンターは、お気に入りのホームデコレーションセンターに生まれ変わります)

これは、Wayfair、J.C. Penney、Bed Bath&Beyondなどの同業他社にとっては大きな脅威となるでしょう。

The Company Storeの買収はHome Depotのカテゴリシフトにおけるニュースとして非常に注目されていますが、The Company Store取り扱っている商品のカテゴリは、アメリカのDIY(Do-it-yourself) 業界の中ではまだまだ狭い領域です。

これまでHome DepotはこのDIYカテゴリに注力してきませんでしたが、このホームデコレーションカテゴリへのシフトは、既存の小売店の中でイニシアチブ取り、ワンストップで家に必要な全ての物が買える場所として大きな存在となるに違いありません。
例えばトイレや窓の交換、キッチンのキャビネットを修理しようとしてHome Depotに来店したとして、そこにバスタオルやカーテン、お皿などが一緒に売っていたらつい一緒に買ってしまう、、、という場面は、容易に想像できるでしょう。

実はこのカテゴリへの進出は、Home Depotにとって初めてではありません。
1990年代にHome DepotはExpoというスピンオフ・ストアを試験的にオープンしました。このお店ではHome Depotよりも高級な製品を取り揃え、生地や食器、家具などのホームデコレーション用品も扱っていました。
また、当時の典型的なホーム用品を扱うお店に比べて、はるかに斬新なマーチャンダイジング手法をとっていたことでも有名なお店でした。

 
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しかし当時の景気も相まってExpoの経営は上手くいかず、Home Depotは全てのExpoの店舗を閉鎖することとなりました。それ以降このホームデコレーション領域には手を出してこなかったHome Depotですが、ついに二度目のチャレンジを始めたようです。

変化が目まぐるしい小売店業界の中で、このHome Depotのこのチャレンジがどう功を奏していくのか、これから注目していきたいと思います。

田村